タイムトラベル案件
本部長、秘書お疲れ様です。
私のタイムトラベル音楽は2013年発売の
AAAの『恋音と雨空』です。
この曲は幼馴染が共に中学に上がり、同じバドミントン部に所属しこの曲が好きだと教えてくれ僕も好きになった曲です。
僕は小6の時に彼女とクラスが一緒になり、
席替えを行った際3回連続彼女の隣を引くというあまりにも出来過ぎな運命に導かれ、
どうしようもなく好きになっていました。
中学に上がり僕と彼女はバド部に入部し、
3年生になる頃、未だ僕は好きと伝えられず部活帰りに一緒に帰り、学校の裏でコロッケを買い、休みの日は体育館でバドをしたり。
そんな帰り道彼女は彼氏ができた。と一言。
相手は僕より強い、僕と同じクラスのバド部員。『おめでとう、どこが好きなの⁇』
おめでとうなんてこれっぽっちも思ってもいない言葉を発しました。
それから月日が経ちお互い20歳になり
小学生の時に埋めたタイムカプセルを小学校で開封し、その場に彼女は来れなかったので僕が渡すことに。
久しぶりに会った、白いマフラーを巻いた彼女はとても綺麗になっていて、しかし僕の事をからかってくるのは昔と変わらず。そんな所が好きでした。
帰りの電車の中。
僕が『中学の頃好きだったんだよ』そう伝えると、彼女は『知ってたよ』と一言。『あの時伝えてたら付き合ってくれてた?』と言うと彼女は僕の足を軽く蹴りながら『もう遅いよ』と笑っていました。僕は『そうだよねごめん』と謝り心臓がギュンと締め付けられました。
彼女が最寄りで降りて1人になり
彼女の好きだった曲を思い出して
聴き直し、更に心臓が痛くなった冬の思い出です。
サイパンのパンダ
男性/29歳/埼玉県/自営・自由業
2025-02-02 19:41