常連のはずだけど、常連じゃないかもしれない
本部長、秘書、リスナー社員のみなさま、お疲れ様です!
私が常連と言いたいのは、とある知り合いに教えていただいた秘密のカフェです。妻や友人含め、誰にも教えたことがありません。
その場所は駅から離れたところにあり、マップでお店の情報がある場所に行っても、入口がどこにあるかもわからないような、まず入店が困難なのです。
さらに入店に際してもルールがいくつもあります。
3人以上での入店、大きな声での会話、写真撮影、電子機器の長時間利用など、様々なことが禁止されており、入り口の脇に小さくそれらの禁止事項が書かれた紙が置かれています。
やっと入店すると、10人は入れないような狭い空間に席は5つほど、仄暗い明かりがいくつか点いていて、優しいお香のような香りが漂っています。
そして壁一面に店主さんの趣味全開の本がずらり。
そこはコーヒー専門店、常時10種類以上の豆があり、淹れ方、飲み方を含めると何十通りのコーヒーから選べます。
コーヒーの味はもちろん、お客さんがいっぱいになっていることは見たことがなく、めちゃくちゃアングラな感じが大好きです。薄暗い空間でカーテン越しということもあり、店主さんの顔もわかりません。
かつてその土地に住んでいた知り合いに教えてもらってから、3年ほど通っていますが、その場所に、良い意味で「常連」という概念は存在しない気がします。
匿名性が高く、何者でもない自分になれる空間。ひとりになりたい時、お気に入りの本を持って行く場所、私のとっておきの場所です。
不思議は不思議なままで不思議
男性/28歳/東京都/会社員
2025-02-26 17:24