社員掲示板

プロってすげぇ案件

本部長、浜崎秘書、社員の皆さんお疲れさまです!
25年くらい前住民を相手にするような固い職場に採用された新人職員のとき、あるアクシデントから、コピー用紙20枚ほどの資料を五千部部近く1ページずつ、コピーではなく印刷機で印刷し、手作業でホチキス止めをしていくという作業をしました。新人職員数人で、印刷が終わったものを1ページずつ手に取り重ねていって一部にしてひとまず積み重ねておき、最後に全員でホチキス止めをするという流れでした。
あとはホチキス止めをしていくだけ、という段階になった
時、20年くらい先輩の女性職員が手伝いに来てくれました。その先輩も含めてホチキス止めをするだけの状態になった資料を次々に綴じていったのですが、ある時その先輩がある一部を手に取ったとき、「あ、これ枚数足りてない」と言い、綴じなきゃいけない全ページがあるかどうかをめくり始めました。
すると、入れるはずだったページが1枚足りないことが発覚。
なんとその先輩は、手に取っただけで20枚のうちの1枚が不足していることを感じとっていたのです。
嘘でしょ?と思ったのですが、その後、閉じる前に全てをその先輩が一度手に取って厚みを感じて確認するという作業をしてもらい、確認済みのものを我々新人がホチキス止めするという流れに変更したところ、ページが不足しているものが何部も見つかり、本当に指先で感じ取っていることがわかりました。おかげで資料の過不足はなく作成できました。
事務職は一見地味に見えますが、こういうアナログ的な技術というか感覚が研ぎ澄まされているプロフェッショナルもいるんだなと驚愕しました。
「あんたたちもできるようになるわよ」と笑いながら言ってくれたのですが、たしかに、そのあと10年ほど事務職をしていたら、私にもなんとなく感じられるようになりました。その先輩のようにチェック機能を果たすほどにはなりませんでしたが、感覚は磨かれるものなんですね。
余談ですが、その時、果てしない作業に嫌気が差してしまったある新人職員が「これだけ多かったら、一部くらい仕方なくない?足りなかったら言ってもらえばいいんじゃない?」と本音を言ったところ、「私たちには何千部もある資料だけど、受け取る側にとってはたった一部だよ。」と言われたその言葉にプロ意識の高さを感じ、頭を殴られたような衝撃を受けたのを覚えています。

ひでひでひでき

男性/45歳/茨城県/会社員
2025-04-08 18:22

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やってるとわかるようになります。
ちなみに、ホチキス止めの位置、クリップ止めの位置なども
誤差ほぼなく仕留められるようになります。

かかとはがさがさ 心はカサカサ

男性/60歳/東京都/会社員
2025-04-08 19:40