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道路案件

私の田舎は山と山が重なった山間の集落にあります。そんな、「ド」がつく田舎に帰省するときは、いつも車で帰るのですが、最後の難所として、心臓破りの坂以上に心臓破りで、蛇がとぐろを巻いているようにうねっていて、すれ違うのもドキドキするような、鹿も猪も人も使う山道がありました。
そんな難所に、湧水が湧いている場所があり、時間に余裕があるときは、そこで少し車を停めてもらい口をゆすいだり、顔を洗ったり、車酔いを落ち着かせてから最後のもうひと踏ん張りを頑張ってグッタリしながら田舎に辿り着くといった感じでした。
その休憩所には、お地蔵様がいて、幼い頃はこの道を通るたびに、「道が広くなって、車酔いしない道になりますように」とお願いをし続けていました。それから、時は経ち、今では道が少し広くなり、曲がりくねった道も少しまともになり、子どもたちは車酔いをしないで田舎に帰ることができています。
お地蔵様は今では使われない旧道からどこかに移転されたと聞きましたが、子どもたちには「昔は、あの辺に道があってさ、お地蔵さんがいて、パパはよく車酔いを治してくださいってお願いしてたんだよー!」と語り継いでいます。

グッダイマイト

男性/41歳/東京都/会社員
2025-06-02 12:41

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