長嶋監督
首位打者6回、打点王5回、ホームラン王2回。9年連続日本一のMVP5回、ベストナイン17回
長嶋さんの現役時代の実績。
ちなみにホームラン王『2回』は10年連続を含む通算15回のホームラン王というバケモノ級の王さんと同時代のこと、長嶋さんはほとんど2位。
これだけの選手がいて、過去の名プレーを特集する番組も多かったのに後年、珍発言の『面白おじさん』に仕立てたマスコミの罪は大きいと思う。
ゆえに私は長嶋さんの現役時は薄っすらとした記憶しかなく、引退後すぐ監督に就任したものの、衰えてきたV9戦士たちと、そして何より絶対的3番打者の『長嶋選手』が抜けたチームで苦戦し、ヒドイ解雇をされた『苦悩の90番』のイメージが強い。
そのせいかSNSで長嶋監督について「『名選手は名監督ならず』を体現した老害」という、ずいぶんと酷いレッテルを貼る人がいた。
日本には守りを固めて接戦を制する監督を『名将』と呼ぶ傾向がある。「結局、勝つことが一番のファンサービス」という意見は一面では正しい。
それよりも戦う姿勢を前面に出す長嶋野球は雑に見えるのかも知れないが、まるで思いつきで采配しているかのような「勘ピューター」みたいな言われ方は間違いだと思う。
長嶋さんは基本、コーチ陣の示すデータや意見を重要視したと言われている。打順もローテもコーチに決めさせる。「今、一番いいヤツは誰だ?」「コイツが一番です」という会話を覚えていて、意外な選手を起用するから突飛に見えるだけ。
そして、第二次政権の時は、原さんをヘッドコーチに起用し『引継ぎ』をしながら、2位・優勝・2位という成績で勇退。「え?まだ長嶋監督でいけるんじゃないの?」という中で「原監督就任の期は熟した」という長嶋さんの意思でバトンタッチした。
どこが『老害』なのだろうか。
リーグ優勝5回、日本一2回、
メイクドラマ、メイクミラクルの逆転優勝。
10.08名古屋決戦「勝つ!勝つ!勝つ!」とチームを鼓舞し、3本柱の起用。
そして、松井秀喜という稀代の四番打者の育成。
私は『名監督』だと思っているし、長嶋さんの野球は楽しかった。そして『解雇された90番』から一転、爽やかに、にこやかに『終身名誉監督』に勇退された時、ファンとしては一番嬉しかったのです。
コーギーモモ
男性/58歳/神奈川県/飲食業
2025-06-08 20:15