本日の案件
本部長、秘書、皆様お疲れ様です。
私がビビり散らかしたお買い物。
それは、ドナルドダックの生誕75周年記念ステンドグラスランプ(シリアルナンバー入り)です。
こちら、価格としては5万円ほど。2桁とか3桁ではないので、言うほどの金額ではないですよね。
じゃなんでそんなにビビり散らかしたのか。
それは、受け取るその瞬間まで、値段を間違えていたからです。
仕事帰り疲れ果てた心を癒すべく立ち寄ったショップで、ポスターに「予約販売のみ、シリアルナンバー入りランプ¥5,000」とあり、これはもう買わねば‼️と、次の瞬間には予約票に記入をして、疲れも忘れ、その日を心待ちにしていました。
半年後、引き換えを握りしめてレジへ向かうと、「こちら、大変お待たせいたしました。それではお会計¥52,500でございます。」と。
え?え?えーーー‼︎
どうしよ、どうしよう!!
うそでしょ、だって5000円だったよね?
書いてあったよね?
そう、私はあの日は疲れ果てていたことと、日頃のうっかりな性格が重なり、完全に0を一つ見間違えていたのです。
当時の私のお給料は18万ほど。
実家暮らしとはいえ、5万円。
5万て……
当然のことながら、キャンセルできるわけもなく、5,000ちょっとしかお財布にはお金もなく、クレジットカードでお支払い。
「ありがとうございました」というお姉さんの声はもう遠くに聞こえるほど。
心臓のバクバクが止まらず、家族にも金額は言えないし、物すら見せられないと、そのまま押し入れに。
あれから20年近く経って、最近やっと開封。
今でも、少しざわつきながらも、ベッドサイドで活躍しています。
息子には「そのランプ、いいね。」と。
そりゃそうよ!5万だもの!
以来、0の数だけは指差し確認をするよう心がけています。
みなさんも、気をつけて……
ひげくまん
女性/46歳/東京都/演奏家
2025-06-23 17:29