papapagirl
まんぼさん、秘書さんときどき楽しく聞いています。
私の片思い案件。
私は離島で生まれました。島は漁業を営む漁師さんも多く、彼らはいつも真っ黒でした。日に焼けた勇ましい筋肉がかっこよく、幼い私は海に彼らに挨拶をしにいくことが楽しみでした。
そのなかでも特に優しく、大きな声で手を振って挨拶を返してくれる1人の漁師さんに小さな恋心?を抱くようになりました。
今思うと多分迷惑であっただろう貝殻やキャラクターもののふりかけをプレゼントしにいくと、綺麗なお魚や新鮮な海藻などをその場でたべさせてくれました。
私は現在もよく魚の食べ方だけは褒められるのですが、それはその漁師さんの影響が強いと思います。
そんなある日、漁師さんが島を離れ都会で働くことになったと教えてくれました。船でまる一日かかるような距離に彼がいってしまうのは幼い私にとっては永遠の別れのように感じました。
彼が海を離れる日、私はお手紙とおにぎりを渡しにあいにいきました。彼はおにぎりをその場で全部食べてくれ満面の笑みで頭をなでてくれました。
喪失感と寂しさのなか、一週間がすぎたころ島の小さなスーパーにまさかの彼がいたのでした。簡単に行き来できないはずなのになぜ?なぜ?とは母に聞いたところ、飛行機で一時間かからないよ、とおしえてくれました。私はなんだか恋や憧れのようなものが塩に溶けていくような気がしたのを覚えています。
今考えると、恋心は海を超え、一日かけてようやく届く地理的距離ではなく、普通に飛行機で新宿から小岩くらいの時間しかからないものに変換されてしまったのだと思いました。
スーパーで彼が買っていたものは、ごぼうでした。
私の片思いの記憶は、彼のように日に焼けた真っ黒のごぼうをみると笑みとともに思いだされます。。
パパパガール
女性/21歳/東京都/学生
2025-08-25 17:53

