朝練からの寝落ち

お疲れ様です。

高校時代、所属していた野球部は文武両道でした。
勉強をおろそかにする奴は野球する資格なし、
というくらい私生活を含め厳しかったです。
朝練も同じように、授業中に寝るような奴は、朝練する資格なし、といった方針でした。
なので、朝練は自由で、やってもやらなくてもいい。
そんな中、僕はほぼ毎日、朝早くから学校に行き、朝練をしていました。

その日も、朝練を終え、身体を動かしたあとの心地よい疲れを感じながら、野球部の監督の先生が担当する英語の授業に臨んでいました。
今だけは絶対に寝てはならない……。
しかし、その思いとは裏腹に強烈な睡魔に襲われて、寝落ちしてしまいました。
たぶん１分間も寝ていないと思いますが、ハッと気づいたときには、鬼のような顔をした先生が、僕を見ていました。
『北岳、眠たいんか？』
そう聞かれて、背筋が凍りつきました。
静まり返った教室で、クラス皆の視線を感じ、１分間この状態で授業が、時間が、止まっていたんだろうなと悟りました。

『はい。眠たいです……』と正直に答えると、
先生もさすがに笑っていましたね。
クラスの皆にも笑われて、
恐怖と恥ずかしさの入り混じった青春の思い出です。

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