大人になっての友達案件
本部長、秘書、社員の皆様お疲れさまです!
あれは7年前の夏…
友人が出演している舞台を観劇しに行った日のことです。
舞台が終わった後、出演していた友人の労いも兼ねて、友人同士数名での打ち上げがありました。
その中に初めて会う女の子がいました。
参加メンバーの一人と知り合いで、演劇が好きだったこともあり参加したそうです。
その女の子は人見知りだったそうですが、ガツガツ行ってしまう性格の私と相性が良かったのかすっかり打ち解け、お酒もどんどん進みました。
飲み会がお開きになった後は、帰り道が同じ方向だったので途中まで一緒に帰ることに。
そして別れ際、べろべろになりながらも向かい合って別れの挨拶をしていたとき、名残惜しさに色々な感情が渦巻きました。
先程までは座っていたので気がつかなかったのですが、その子は身長が小さく、目を合わせようと一生懸命話してくれる姿がハムスターのように可愛いのです。
その様子に、暑さと酒にやられた私の脳みそは爆発してしまい、彼女のくりくりとした瞳に吸い込まれるように、そのまま唇を重ねてしまいました。
もちろん次の日、とてつもなく後悔をしました。
後にも先にもあんなことをしたのは初めてです。
しかし、人見知りにはそれくらいの荒療治が良かったのでしょうか。
一週間後、二人きりで浴衣を着て、電車で1時間の距離にある綺麗な風鈴の回廊がある神社まで遊びに行くほどまでに距離が縮まりました。
そして7年経ち、
「去年は浴衣を着る機会がなかった」というその子の話を聞き、また二人で浴衣を着て、今度は鎌倉にお出かけをする予定です。
あんにんとうふ
女性/30歳/東京都/アルバイト
2025-09-17 16:23