社員掲示板

本日の議題

皆様、おつかれ様です。

「さんま」にまつわる、祖父母との思い出です。

わたしが小学生の頃、たまたま祖父母の家で夕飯を食べた時、食卓に上がっていた「さんま」。手先があまり器用ではないわたしも、身も皮もボロボロと崩しながら食べていました。一緒にテーブルを囲んでいた祖父は元は大工で、この日もいつも通り、日本酒をチビチビしながらさんまを食べていました。わたしの皿の上がだんだんグチャグチャになっていくのを見た祖父は、「魚もマトモに食えねえんじゃ、お里が知られちまうぞ」と一言。お里が知られるって何だろう?と思っていたら、おかわりを持ってきた祖母が「そんな大層なもんでもないお里、いくらでも知らせてやんな」と笑います。しかしそのあと、祖母は真面目な顔になって言いました。

「でもね。世間様では、箸の使い方で人生が変わることもあるんだよ。あんたがちゃんと世渡りしたいなら、箸のひとつやふたつ、きれいに使えるようになんな」

今でも魚を食べるとき、今は亡き祖父母とのこの会話を思い出します。

幻の梅干し

男性/39歳/東京都/公務員
2025-10-02 18:39

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