しいの実のどんぐりは美味しいよ!
みなさまお疲れ様です!
数年前、小学校の体育館で1日避難所体験に当時小学3年生の息子と2人で参加しました。
避難所体験は、じっさいの災害を想定した本格的なものだったので、体育館で寝袋で寝なくてはならないし、食事は、まず火を起こし、夕食は備蓄のアルファ化米を作り、それとふりかけ。飲み物は水のペットボトル1人一本。翌日の朝ごはんも、カンパン1人1缶とペットボトルのお水一本のみ。
当然、おやつの持ち込みは禁止。
なので、やはりなにかもうちょっと食べたくなるわけです。
夕食後のこと、ボランティアのおじいさんが、なにやらカラカラとフライパンで炒りはじめました。
静かな校庭に響く、カラカラといういい音と香ばしい香り。
おじいさんは「もう少しでできるからね。美味しいよー、子供の頃のおやつ。椎の実のどんぐり」と、子供の頃の思い出と共に、どんぐりによって美味しいどんぐりと不味いものがあること。上手にいると、止まらなくなるほど美味しくなって取り合いになること、いろいろ教えてくれました。
そして出来上がった、椎の実のどんぐり。
熱々のどんぐりを落花生のように剥くと、中から細長い実が。
子どもとせーのでおくちへ。美味しい!!!
胡桃とも、ピーナッツともちがう、甘味があって、食べやすくて、止まらない美味しさ!
避難所体験は、思っていたよりきついものでしたが、あの夜食べたどんぐりは最高のおやつでした。
あの夜、パチパチという火の音、カラカラと響く音、おじいさんのお話し……きっとそのすべてが、どんぐりをさらに美味しいものにしてくれたんだろうな。
ひげくまん
女性/46歳/東京都/演奏家
2025-10-07 19:23

