今の気持ち
私が6歳の頃に飼い始めて人生を共にした愛犬が、もうダメかもしれないという連絡が母と姉から電話でかかってきた
見た目が骨ばっていて腹水が溜まりぐったりした様子だったけれど、その時はあまり死という実感が湧かずにいた
緊急で明日の便の飛行機を取ろうとしたけれど、どの時間帯も座席は埋まっていて明後日にしか帰ることが出来ない
もしその間に会えずに亡くなってしまったらと思うと、とても不安でしょうがない
一緒に過ごした長い年月のアルバムを見漁っていると、昔一緒に行った公園にある汽車で撮った写真が出てきた
青い柵に前足を預けて後ろ足で立っているその写真になぜか涙が溢れて止まらなかった
昼間の太陽に照らされて気持ちよさそうに草原の空気を吸いながら目を閉じていた
もしも逝ってしまうなら、そんなふうにゆっくり穏やかに
出来ることなら、最期まで一緒に過ごしたい
ひつじぐも
女性/22歳/東京都/学生
2025-10-09 23:45

