案件
ある冬の日のことでした。
僕は、ご両親の仕事の影響で海外に行くことになった友達を羽田空港まで見送りに行こうと計画を立てていました。
僕はバスで空港まで行く予定だったのですが、不運なことにその日は道が混雑し大幅な遅れにより友達の出発時刻までかなりギリギリの時間でした。
空港までそこまで遠い距離ではなかったため、僕は決心しました。
このままバスに乗っていても友達の出発に間に合わないと思ったため、かなりのリスクはあったものの、走って空港まで向かうことにしました。
途中でバスに追い抜かれることにビクビクしながら、とにかく無我夢中で走りました。まるでメロスになったかのようにとにかく走りました。
走ってる時の記憶は定かではありませんが、僕はなんとか出発時刻に間に合うことができました。
しかし、そこに友達の姿はありませんでした…
出発時刻に間に合ったのになぜ?僕は膝から崩れ落ちました。
後日、友達と連絡が取れ、その時の話をしました。
友達は海外に向けて出発するため、第3ターミナルにいました。
僕がいたのは第1ターミナルでした。
東京バナナがたくさんあったことだけ記憶しています。
Mr.天才
男性/22歳/東京都/学生
2025-10-19 22:41

