姉の威厳とヒビの代償
私が人生で一番全力疾走したのは、小学3年生の朝でした。
当時、小1の妹と「学校まで競争しよう!」と盛り上がって、家を飛び出しました。意気込んで、靴ひもを締めて、よーいドン!
……の、2歩目で、見事に転びました。
前日の雨で、家の前の木のデッキがつるっつるだったんです。
でも、姉の威厳を守るため妹の「お姉ちゃん大丈夫!?」という声を背に、痛む足首をかばいながら、涙目でそのまま全力疾走!
結果、勝ちました。
……が、学校に着くころには足首が泣いていました。
早退して整形外科へ行くと、「ヒビ入ってますね」と先生。
勝負には勝ったけど、何かを失った朝でした。
今でも古傷がズキッとすると、あの“勝利の朝”を思い出します。
お魚抱えた家猫
女性/21歳/東京都/会社員
2025-10-20 17:03

