借りたマフラー

本部長、秘書、スタッフの皆さま、リスナー社員の皆さんお疲れ様です！

私が借りたままにしているもの、それは夫のマフラーです。
夫と出会ったのは、12年前の秋、50名ほどの人が集まった盛大なパーティー会場でした。
夫はその頃海外で生活していたのですが、ちょうど仕事の都合で帰国してきていたタイミングで、たまたま誘われて参加したようでした。
私はスタッフ側でパーティー運営のお手伝いをしていて、私と同い年ということで友人から紹介されました。
そのときは軽く会話をしただけだったのですが、パーティーがお開きになり帰るタイミングが同じになり、たまたま帰路も同じ方向だったためなんとなく一緒に道を歩くことになりました。
お天気の良い秋の日で日中は温かかったのですが、帰る頃には風も冷たくかなり冷え込んで、私は日中軽装で出てきてしまったために凍えてしまいました。
そんな私に、夫が持っていたマフラーを私に貸してくれました。
そのとき夫が住んでいたのはヨーロッパの寒い地方だったようで、マフラーを持ったまま帰国していたようです。
そのマフラーを借りたことがきっかけで連絡先を交換し、夫が外国に戻ってからも連絡(チャット)を続け、付き合うことになり、遠距離恋愛を2年ほど続けたあと結婚。
夫がずっと外国に居たために、返すタイミングもなく、なんとなくその時の思い出をそのまま保管していたくて、今でもそのマフラーは私が持っています。
冬が来るたびに取り出しては、懐かしく思い夫を大切にしないとな、と思います。
このままずっと返さずにいようと思います。

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