案件
第一志望の試験日当日、朝から胃が重く、会場のピリピリした空気に完全に飲まれていました。午前中の科目が終わり、昼休み持ってきたお弁当の包みを開け、中には、いつものメンチカツと、少し焦げ目のついた卵焼きが入っていました。
正直、緊張で食欲はあまり無かったです。しかし、その「いつもの景色」を見た瞬間、少し緊張がほぐれました。
このメンチカツはスーパーの惣菜コーナーのやつでしたが、高校3年間弁当に入っており、「いつもの」メニューでした。
また、卵焼きも僕好みの甘めの味で、弁当だけは日常で安心していました。
結局、メンチカツは半分しか喉を通らなかったが、そのいつもの味が、胃の中ではなく、僕の勉強のリズムを、いつものリズムに戻してくれた気がしました。
あの日の入試を乗り越えられ、今この大学に通えているのはあの変わらないメンチカツと卵焼きのおかげだと、今でも強く思います。
ちょこのは
男性/19歳/東京都/学生
2025-10-22 08:28

