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案件〜大運動、私のお弁当エピソード

皆様お疲れ様です。

それは25年前のことです。

日曜日の午前中、夫と息子達3人でテレビを観ながらまったりとしていた時のことです。
その頃住んでいた家は細い道の突き当たりにあり、車はほとんど通りません、たまに迷って車がUターンするくらいでした。
その日はなぜかタクシーが入って来たのです、不思議に思いカーテンを開けるとタクシーから降りて来たのは私の母でした。

母は身体が弱く、あまり外出はしませんし、我が家に来るならば父の運転する車に乗って来ていました。

母はタクシーから降りると開口一番「今日は幼稚園の運動会かと思ってお弁当作って来たよ」と。
私は「運動会は来週だし、お母さんには連絡して無いでしょ」(母は頑張ってしまうので、運動会は内緒にしていました)と、言うと
母は「近所の幼稚園も運動会だって言うから同じかと思ってね」と母らしい早とちりでした。

同じ埼玉県でも電車で1時間離れた地域です、同じ訳ないのですが、母は来たかったのですね。

早速、母の作ってくれたお弁当の風呂敷を広げると、お稲荷さんや、鳥の唐揚げ、料理の得意な母のおかずが色とりどり並んでいます。
おかずがびっしり詰まったお重は何段にも重なり食べきれないほどです。

私はこのお弁当を食べながら、涙がポロポロ落ちてきてしまいました。
この重いお重を持って電車に1時間揺られ、タクシー乗り場まで行き、実は我が家の前に幼稚園にも行ったらしいのです。そしてやっと娘の家に着いたら運動会は来週だと言われ。
母は、自分の失敗を笑っているけど、身体の弱い母には大変な道のりだったと思うのです。
息子達は、お母さんなんで泣いてるの?と思ったことでしょうが、母のお弁当の美味しさと深い愛に涙が止まらないのです。

翌週の運動会には来られなかったけど、
あの日が我が家の大運動です。

泳ぐ淡水魚

女性/59歳/埼玉県/幼稚園教諭
2025-10-22 14:48

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