ドキドキした火曜日
今日は血液検査の日
三ヶ月ぶりの主治医の診察の日でした
病院に入るまでは何となく主治医に会うのが楽しみな、真にオカシな感覚でした
前回の診察は上半身の造影剤CTで、この時は朝からドキドキしていたのです
……あのね、再発してます
……あらら、転移が見つかりました
嫌なことばかり想像してしまいました
やっぱりビビリ野郎だなと自覚
CTの結果は「異常所見なし」で、それを聞いた時のホッとした思いが蘇ります
今日は採血だけなので身構える必要もなく、その分気楽なもんだと思っていましたが……
採血が済んですぐに外科の診察に移動
今までの血液検査の時は採血後30分ほどで結果が主治医に届いて診察に呼ばれたのですが、今日はなかなか呼ばれない
30分、40分、50分……
何か、マズいの出たかな
ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ
1時間を少し過ぎた頃、ようやく呼ばれて診察室に入ると
主治医は血液検査の結果が表示されたモニターを睨んでる
いつもなら眉間に皺寄ってないのに、今日は皺皺皺、皺が寄ってる
やっぱり、マズいの出たか?
ボソッとひと言
「体調、その後どうですか?」
「あ、特に変化は感じてないですが」
「ふぅん」
5秒ほど、沈黙
ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ
「はい、それじゃね、次は年明けだね」
「はい……」
「ちょっと大きな検査になるから」
「はい」
「CTと、その翌週に大腸内視鏡ね」
「は、はい、CTもやるんですか?」
「やりますョ〜」
「それで、今日の血液検査の方は?」
「あ、問題なし、異常なし、何か疑わしい値はナシ」
早く言えよっ!
あ〜ドキドキした……
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2025-10-28 21:54

