私の奇妙体験
タケト本部長代理、秘書、リスナー社員の皆様お疲れ様です。
中学生の時、天狗を見たことがあります。
天狗といっても鼻が長いものではなく、特徴から嘴のあるカラス天狗と言われるものだったのだろうと思います。
授業中に何気なく外を見ていると、鉄塔のてっぺんに黒い影の塊がありました。
それは人にしてはやや大きく、翼のような形状のものが背中から生えており、しばらく目を凝らしていると、そのまま垂直に飛んで消えてしまいました。
この話を直後に友人に話しても信じてもらえなかったのですが、数日後に今度は教室で同様の黒い影を目にすることに。
その日は教室移動の授業があり、私は忘れ物を取りに友人と一緒に誰もいない教室へ戻った時でした。
教室の扉を開けると、風とともに黒い影が現れ、そのまま廊下を駆け抜けて行くと忽然と姿を消しました。
一緒に来ていた友人も「今、何か飛び出して来たよね…」と一言。
教室の窓を確認しても全てが閉じられており、風が起きる理由もわかりません。
今度は目撃者もいる状況です。
ほんの一瞬の出来事でしたが、その影は以前見たものと同じ形状をしており、今度は嘴と背中から翼が生えていたのをはっきり確認できました。
ちなみに影を目撃してから何か不幸にあったりはしていません。
一緒に目撃した友人も同様です。
後日わかったことですが、地元の郷土史を調べたところ、中学校のある山一帯には天狗が出るという言い伝えが古くから残っており、山向こうに行く際は、わざわざ避けて通っていたそうです。
普段から霊が見えるといったことはなく、奇妙な体験をしたのは、後にも先にもこの時だけです。
コトバヤシ
男性/41歳/東京都/就労支援移行受給者
2025-11-04 16:29

