東京は砂漠じゃないよ
上京する前、東京って“東京砂漠”って言われるくらい、冷たくてドライな場所だと思っていました。だから正直、ちょっと覚悟して来たんです。
でも、最初に住んだ家でそのイメージは一気に変わりました。
そこは、1階に大家さんのおばあちゃんが住んでいるマンション。しかも偶然、大家さんのお孫さんと私の名前が同じだったらしく、最初からやたらと気にかけてくれていました。
引っ越してきたその日も、「友達が泊まりに来るかもしれないでしょ」と言って、布団一式を貸してくれて。
(その時点でだいぶ想像と違うな…とは思っていました。)
そしてある日、大きな台風が来て、川が氾濫しそうなくらいの夜。
部屋で不安になりながら過ごしていたら、ピンポーンとチャイムが鳴って、出てみるとおばあちゃんが立っていました。
「大丈夫かい?」
そう言いながら、なぜかそのまま部屋に上がってきて――
気づけば、そのまま一晩一緒に過ごすことに。
しかも、寝るときはあの日貸してくれた布団で、おばあちゃんがぐっすり。
(私は“これ、どっちの家だっけ…”と思いながら見ていました。笑)
東京って、人が多くて忙しそうで、どこか距離がある街だと思っていました。
でも実際に住んでみると、こうやってさりげなく気にかけてくれる人がちゃんといる。
“東京砂漠”どころか、思っていたよりずっとあったかい場所でした。
手袋を履いたボス
女性/20歳/東京都/会社員
2026-04-20 15:37

