『奇跡の人 マリーとマルグリット』を鑑賞
本作は19世紀フランスの修道院であった、生まれつき聾唖で盲目の少女マリーと彼女を教育したシスター、マルグリットの真実の物語。
映画の前半は生まれてから「しつけ」や「教育」を10数年受けてこなかったマリーと、マルグリットによる教育というには余りに壮絶な日々が描かれる、マリーに進歩がみられないためマルグリットは落胆し、不安、焦りに際なやまされるが献身的な教育によりマリーは徐々に日常生活に適応出来るようになり、手話による言葉を認識する。しかし、マルグリットの体は不治の病のため最後の時が迫っていた。
マルグリットは最後の時を尽くしてマリーに生きることの喜び、命の尊厳を伝える、実の母親のような愛情を込めて。
台詞よりも手話や表情、動きによる表現が多いが人々の心がしっかりと伝わってくる作品でした、そしてマリーがマルグリットへの想いを指先で紡ぐメッセージに鑑賞者は空を見上げずにはいられなくなる美しいラストシーンでした。
ムーンライズキングダム
男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-06-22 00:01