【スーツ案件】衣装さん、ごめんなさい。
おつかれさまです!
演出助手をしていたときの話です。
関係者を入れたゲネプロ(本番同様の通し稽古)の日、アクションアンサンブルの女優さんに病欠が出ました。
彼女抜きでの通すことになりましたが、オープニングだけは全体を見たいという演出家の意向により、彼女の動線を把握していて背格好の近い私が代役に抜擢されました。
スーツを着た群衆が歌い踊りながら街を行き交います。
「適当で良いから!走ってるだけで良いから!」と事前に言われたものの、まだ若かった私は調子にのり、演出の通りやることにしました。
袖から数回往復したあと、舞台奥からハンドスプリングで登場し、センターで両手両足を広げたジャンプを決め、走り去れば終了です!勢いよく最後のジャンプをした途端、「パンっ」という乾いた破裂音が場内に響き渡りました。
スーツの股が‥裂けたのです。
着地までの数秒間、すべての時が止まったようでした。が、周りはプロ。何事もなかったように舞台は進んでいき、無事全てを通すことができました。
公開ダメ出しのネタとして使って頂けたから良かったものの、あの時の衣装さんには本当にご迷惑をおかけしました。
鮨詰めのゾウ
女性/45歳/埼玉県/会社員
2026-09-03 17:25

