本日は『アリスのままで』を鑑賞
本作でジュリアン・ムーアがオスカーを獲得し女優としては初となる世界の主要映画賞制覇の快挙を達成というニュースで話題となったが作品も素晴らしいものでした。
ジュリアン・ムーアが演じたアリスは言語学者としても、大学教授としても偉大なキャリアを積み重ね、家庭でも、よき妻、よき母であり幸せな日々を過ごしていた。50歳を迎えたある日、頻繁に起こる物忘れに不安を感じ診察を受けた結果、下った診断は若年性アルツハイマー病、予期せぬ苦難がアリスとその家族に降りかかる。
人は過去を積み重ね今を生き、明日を見据える。だけど自分の記憶が無くなっていき、自分が自分で無くなっていくとき何が残るのか、アリスの苦悩や葛藤そして決意、さらに支える家族の様々な優しさの形、心の動きが興味深い。
中盤訪れる感動的なスピーチが更に変わりゆくアリスを見る鑑賞者の胸を締め付けるそして、何もかも無くしても愛は失われないことを静かに写し出す。
最後にALSと闘いながら本作品を完成させ今年3月亡くなったグラッツアー監督に感謝。
ムーンライズキングダム
男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-06-28 21:26