本日は『雪の轍』を鑑賞
予告編で見た雪に包まれたカッパドキアの美しさとそのなかで暮らす人々の群像劇、と安易に考えていたが浅はかでした。まんまとやられました。劇中で繰り広げられていたのは人間の奥底を掘り出すかのような人間ドラマ、切々と、時折語気を強め放たれる台詞はお互いの身を守っているものを剥がしあい、打ちのめし、追い詰めあう。内面に持っているものがボタンを掛け違いさせ複雑にさせていった。カッパドキアはその美しさだけでなくその形状、佇まいでこの作品に隙を無くした。ラストでは愛に帰っていくように作られているがこれも希望の光となるのか、相手の重荷となるのか・・・。ロシア文学の影響を色濃く受けたようなので詳しい方はより深く楽しめるかと思います。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-07-20 21:21