『野火』を鑑賞
舞台は大戦期のフィリピン・レイテ島、主に描かれているのは行き場を無くした一人の兵隊が戦場の島ををさまよう姿。特に劇的な面も、ヒロイズムも、感動もない。あるのは戦場のありのままの姿、目を覆いたくなるような、胸をえぐられるような容赦のない戦場の現実。終わりの見えない地獄のなか人々は倫理を失い狂気の中に陥る。しかし、その中に戦争を始めた側の人間はいない、繰り広げられているのは日常を奪われた人々同士の殺し合い、だからこそ戦争は人民の力で止めるしかない。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-08-23 23:28