帰ってきたスカロケ小説
「カリンおばちゃん!また、スカロケ座の怪人のお話聞かせて!」
カリンが養子にした子供のアリアがカリンにせがんだ。
「お話はスカロケ座の怪人がスカロケに毒物が入った飲み物を送って始まったの」
「あの、毎日聞いてるスカロケ?」
「そうよ。・・・・・・そして、謎の女性がスペイン坂に現れて、みんな元に戻れたの」
「ねぇねえ、怪人はどうなったの?」
「さぁ?どうなったのかしらね!誰も知らないわ」
アリアはトコトコと歩いてベッドの上のウサギのぬいぐるみを取ってくる。そして、ウサギの右耳を取り、中から古びたカギを出して、カリンに差し出す。
「これでしょ?おばちゃんが拾ったカギ!」
カリン
女性/60歳/埼玉県/小説家見習い「帰って来たスカロケ小説」更新中
2015-09-02 15:56