淋しいとき
人の行き交う雑踏の中、ふと立ち止まった時。誰も僕に声をかけず、通り過ぎる人々はまるで影法師。 人で溢れる電車や駅の中、ふと顔をあげた時。誰もが自分の手のひらをみつめ、それはまるで電子の陽炎。駆け続ける車の中、一人歌をうたう。それが音を楽しめなくなってたと気付いた時。ふと変えたオーディオから、メッセージと共に流れる、さっきまで歌ってた曲。それはラジオ。同じ曲でも、誰かの想いを、誰かの声と共に聴くだけで、つながれた気がする。大丈夫、僕は一人でも、孤独ではない。
黒白熊猫
男性/40歳/埼玉県/しろ
2015-09-10 07:45