社員掲示板

『夏をゆく人々』を鑑賞

イタリアの田舎で昔ながらの方法による養蜂を営む一家の物語を四姉妹の長女ジェルソミーナの視点を主に描いている。
一見、現代社会と一線を画す生活をおくる理想郷の世界の話のように思われるが、時代は現代、食品衛生の条件を満たさないため作業所は追い詰められている、そこに隣の畑にまかれた農薬による蜂への被害と次々に問題が押し寄せる。閉塞感の漂う日々にジェルソミーナの心に動きをもたらすテレビクルーや一家が預かることになった少年。これらが多感な少女の視野を拡げるきっかけとなる。心の動きを繊細に綴った物語だが、幻想的な洞窟内の影のシーンや父親が財産をはたいて買ったラクダなど多様なアクセントのある作品。冒頭でバラバラに眠っていた家族は、「冒険」から戻ったジェルソミーナをむかえるラストでは屋外でまとまって眠っていた。「戻ったのね」、「場所はある」という両親の言葉
そして、口笛が流れ、ベットにも家のなかからも家族は消えていた。まるで鑑賞者に今までの時間が夢だったのかと思わせるかのように静かな余暇を残し作品は終わりの時を迎える。

ムーンライズキングダム

男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-09-14 02:44

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風邪をひいいなければ、見に行っていた作品です。先を越されましたね。(笑)

貞っ子

男性/60歳/東京都/会社員
2015-09-14 06:27

『少女は自転車に乗って』以来久々の岩波ホールでした。

ムーンライズキングダム

男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-09-14 07:29