映画『カプチーノはお熱いうちに』を鑑賞

タイトルからは人生の叙事詩的なイメージはなかったが壮大な愛情のドラマでした。
ドラマの始まりは雨の降りしきるバスの停留所、客同士のトラブルが発端で主人公のエレナは粗暴な男アントニオと激しい口論となる。その後、親友の恋人として紹介されるがお互いの印象は悪い。だがエレナに人生の転機が訪れ、自分の夢に邁進する時期と平行してアントニオとの距離にも変化が。13年後、二人の子宝に恵まれたが二人の間はすっかり冷えきっていた、たがある日エレナの体が重い病に蝕まれていることが発覚、この辺りから映画は深みのある味を出してくる。原題は『シートベルトをお締めください』（飛行機の）でした。乱気流のように不意に訪れる人生の危機、それを支える様々な形のシートベルト（愛情）を美しい南イタリアを舞台に一組のカップルの13年を中心に周囲の人々の愛情、ユーモアを交え生きるということを映し出す。
あなたのシートベルトは？そして、あなたは誰かのシートベルトになれてますか？

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