帰ってきたスカロケ小説第四話
「早くー、スカロケの世界に行こうよ!カリンおばちゃん!」
池の水の穴に鍵を差し込んだままのアリアが言う。
「あっ、私も行きます!私の自転車の方に乗りませんか?」
そして、二人の乗ってるボートに近づいたさちべえ2が乗ってる自転車にはもう誰も乗れるスペースは見当たらない。
「へっ?乗れます?」
カリンはびっくりして声をあげた。
「乗れますよ」
さちべえ2は自転車のハンドルについているボタンを押す。うぃーんと音がして自転車の後ろに人が乗れるほどの箱型のものがあらわれた。それから、自転車をアリアたちのボートに横付けする。
「ヨイショ!アリアおいで」
カリンは箱型の乗り物に乗ってアリアを手招きした。アリアが池の穴に刺さった鍵を素早く引き抜いて箱型に飛び乗った。青い光がピカッとしたと思ったらみんなが乗った自転車はかき消え、ボートだけが池に残されていた。
カリン
女性/60歳/埼玉県/小説家見習い「帰って来たスカロケ小説」更新中
2015-09-30 20:43