最高の上司案件！

僕がライターとして今でも仕事を続けていけているのは、ある先輩ライターのおかげなんです。その人は「破天荒」のカタマリのような人で、ワインのボトルを片手に、虚無僧や素浪人のような姿で歌舞伎町をぶらついているような人だったんですが、その不思議なキャラクターは、いい意味でも悪い意味で出版業界で有名な人でした。その先輩にあちこちで仕事を紹介してもらったり、その先輩が失踪してヌケた原稿をかわりに依頼されたおかげで、僕も業界内に知り合いを増やすことができました。あまりに破天荒すぎたため、若くして亡くなってしまったのですが、今でもライター仲間で飲む時に話題に上る人物です。

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