現状
終業が遅くなってしまったが、私は珍しく本気を出し、素早く締め作業を終わらせた。全ては一人で子供の面倒をみている妻の為だろうか?自分でもよくわからないが、遅くなることに罪悪感がある。通勤快速が来るまであと10分。私は職場を飛び出した。
華金で賑わう渋谷の夜。道を塞ぐキャッチの群れに舌打ちが出る。この往来でタバコなんぞを噴かしているキャッチの一人に一瞥をくれ、私は駆け出した。なにせ、埼京線のホームは遠いのだ。点滅すり信号の色が変わる前に横断歩道を渡り切った。あと6分。
書いていてだいぶ飽きてきた(笑)さて、埼京線までの連絡通路。30過ぎのオジサンが猛ダッシュ。電車に乗る前にまだやることがあるのだ。それはオシッコ。途中下車したら今までの苦労は水の泡。なんとしても出しておかねばならない。きっと目的地まで持たないからだ。埼京線のホームにあるトイレに駆け込み、勢い良く出した!良かった。間に合った。電車もオシッコも。
いま、私は混んでいる電車の中で、オナラを必死で我慢している。
川越エース
男性/42歳/埼玉県/機能訓練指導員
2015-10-09 22:28