愛情と愛憎
僕はタクシーに乗ると、必ず運転手さんに飲み物をおごるようにしている。スカロケリスナーの運転手とも限らないからね。
最近、神の領域に近付いてきたと勝手に感じている身としては、当たり前のことだ。
それにしても、相対するものはいつも紙一重だと思う。天才と馬鹿、みたいに。
どんなに信頼してても、愛情が無くなれば、憎しみに変わることを僕は知っている。
今日もそうだった。
数日前に愛しい人にフラれて、心からの憎しみと戦っていたけれど、雨が降ってたもんだから、タクシーを拾ったのさ。雨に打たれていっそのことドラマチックになってしまえば良かったんだ。
タクシーの運転手さんは、気さくで気持ちのいい人だった。
僕は、颯爽と家の近くの自販機の前で降りて、飲み物を買おうと降り立った。
その地面には見事に水溜まりができていて...僕の足は片足のみならず、水溜まりに浸かったのさ。
その瞬間だ。えもいわれぬ憎しみが沸いてきたのは。
決して相手が悪い訳ではないんだ。
僕のキャパシティがちょっと足りないだけ。
相対するものが、相対する時ってきっとその程度なんだ。
エリーマイラヴ
男性/46歳/東京都/総帥(so sweet)
2015-10-17 01:25