帰ってきたスカロケ小説第八話
恐る恐るカリンがスマホのロックを外して電話にでる。
(もしもし!えっと、海(かい)のママです。スカロケ社員の!)
(あっ、はいはい!わかります。私もスカロケ社員のカリンです!あっ!本部長の実家はなに屋ですか?)
(うーんと、寿司屋かな?それとも魚屋かも!それより、そちらにチワワに似たちわゎんいますよね?電話、ちわゎんに代わって下さい)
(はい?!)
この電話はテレホンじゃないの?
カリンが躊躇してると
[ワシに電話ではないのか?ちわゎんと聞こえたぞ]
ちわゎんが短い手を伸ばす。
カリンは耳からスマホを外してちわゎんにしぶしぶ渡した。
器用にスマホを前足と顔ではさんで話終わったちわゎんは
[ワシはちと出かける。問答は帰ってきたからじゃ。そこの小屋で待っておれ!ワシが帰るまで誰も入れてはならんぞ!!!]
ちわゎんはカリンたちにキッパリと言った。
カリン
女性/59歳/埼玉県/小説家見習い「帰って来たスカロケ小説」更新中
2015-11-04 19:04