映画『顔のないヒトラーたち』を観賞
本作品は1963年に開かれたフランクフルト・アウシュビッツ裁判までの苦闘の道程を描いた作品です。この裁判は先の大戦でホロコーストに関わった自国の戦争犯罪人を自国の人自信で裁いた裁判でした。
映画の始まりである1958年、戦後から数十年たち、経済的にも立ち直ってきたドイツでは、戦時中の行為は隠されていて、現在では世界で知られている収容所での出来事を知らない人が増えていった、知っている者も口を開かず、国家も不都合な事実を隠そうとし、戦時中の事はタブーという暗黙の了解が社会に広がっていた。
そんななか、主人公である若い検事はあるきっかけから罪に問われず平穏な日常を送っている戦争犯罪者の追及を決意する。
目の前に広がる沈黙の迷路という現実に苦悩、絶望し、一度は職を離れる、しかし、失意のなかで訪れたアウシュビッツで決意を改め前進する。
ドイツの歴史認識を変えた勇気ある人々の実話を、忌まわしき過去の歴史が風化しつつある今こそ観てほしい、これからのこの国のために。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-11-08 21:54