映画『アクトレス 女たちの舞台』を鑑賞
ジュリエット・ビノシュ×クリステン・スチュワート×クロエ・グレース・モレッツの共演による話題作。
ストーリーはジュリエット・ビノシュ演じる世界で活躍する大女優の主人公がある日女優として大きな足掛かりとなるきっかけを与えた舞台劇の出演オファーを受ける。しかし、20年ぶりのリメイク作品で自分が演じるのはかつて自身が演じた若い小悪魔的な女性ではなく、彼女に翻弄され自滅していく中年女性の役、オファーを受けてからリハーサルまでの時間が本作品で描かれていて、主人公はそのなかで2つの役割に自身を重ね、時の流れや自身の人生に向き合う事になっていく。
作品のテーマは「時」流れた月日、時の流れ、そのなかでおこる人生の苦悩なのかなと感じました。
圧巻だったのが主人公とそのマネージャー(クリステン・スチュワート)が行う舞台劇の台詞の読みあわせのシーン、非現実である舞台劇の台詞が現実と混同し互いの中にある苦悩を浮かび上がらせてくる迫真のシーンでした。
また、キーワードとなる「マローヤのヘビ」、これは主人公がオファーを受ける舞台劇の題名でもあり、また、一種の気象現象の名称でありイタリアで発生した雲が本作においてロケの中心となったスイスのマローヤ峠をヘビが這うようにうねり行く現象ことでこの美しく壮大なシーンは作品内でも見られます
見る角度によって様々なものが見えてくる作品、雲に包まれた主人公が見出だすものに注目。
長々と失礼しました。
ムーンライズキングダム
男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-11-15 21:01