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帰ってきたスカロケ小説第九話

カリンたちが辺りを見回すとチワワサイズではなく人間が入れる小屋がいつの間にか泉の岸辺にあった。

「いこ!」

さちべえ2は泉の水面をすべるように自転車を漕いで岸辺に乗り入れる。そして、カリンはアリアの手を繋いで、アリアはさちべえ2の子供の1人と手に繋いでさちべえ2は赤ん坊を背に残りの2人の子供の手繋いで小屋の中に入って行った。
小屋の中は意外と広く囲炉裏が部屋の真ん中あり、奥に暖炉もあって、暖炉の上には大きな柱時計が掛かっていた。
一同が囲炉裏の火をおこし、スープを飲んでひと息いれてると、小屋のドアをドンドンたたく音がした。

「ここを開けておくれ!」

しわがれた声の持ち主が言った。

「違うもん、ちわゎんはそんなしわがれた声じゃないもん!」

アリアは甲高い声をあげた。

しばらくすると、またドンドンとドアをたたく音がした。

「ここを開けておくれ!」

チワワのような甲高い声が言った。

カリン

女性/59歳/埼玉県/小説家見習い「帰って来たスカロケ小説」更新中
2015-11-18 19:15

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