映画『サヨナラの代わりに』を鑑賞
本作品はALSを患った知的な女性と介護に雇われた破天荒な女性が友情の絆を紡ぐ物語、作品の流れから「繋ぐ」より「紡ぐ」のほうがしっくりくるかなと思いました。インテリな難病患者と正反対の介護者の物語というと「最強の二人」を思い出す方もいると思いますがタイプは異なります。
映画は主人公のケイトの誕生日から始まります、優しい夫と友人に祝福され幸せな時間を過ごしていたが時折身体に異変が。
時は流れ一年半後、ケイトの病状は日常生活が困難なほど進行、夫とヘルパーの介護なしでは生活が出来なくなっていた。ある日、夫に内緒でヘルパーを解雇し新しくヘルパーを採用する
新しく採用されたヘルパーのベックは言葉づかいも悪く、家事も出来ないし、介護も初日から失敗だらけ。しかし、あるきっかけから彼女達の距離が近づいていき物語は動き出す。
互いに影響を与えあい、様々な人々との出逢いを通して自分を取り戻していく二人、作品内でパーティーの場面が幾度か出てくるが段階的な内面の変化の要所の役割を果たし、プロセスもじっくりと作られている。
ケイトが求めていたもの、ベックに必要だったもの、二人の人生が交錯し重ねた月日に大切なコトが描かれる。優しさや思いやりって難しい、だけど、だから尊いのかな。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2015-11-29 23:16