エリーのハードボイルド日記 その拾肆
形あるものを、俺は信じる。
斉藤和義先生も、「君の顔が好きだ」という歌で歌ってる。
だから、男として、形あるものだけを俺は信じることにしている。
今朝の出来事だ。
妻が、いつになくしおらしく俺に言ったんだ。
「あ、三万円、ありがとう。」
俺は、ビクッとした。
スカロケの出欠確認テレフォンに応募したのがバレたのかと思って、どきまぎしたんだ。
俺は、平静を装い、答えた。
「さ、三万円?4万でなくて?な、なんのこと?」と。
「三万円、ラジオの横に置いといてくれたじゃない。あげるって。」
と妻。
「え?置いてないと思うけど?」
と俺は言う。
心の乱れが声に出ているが、喉を痛めているので、ごまかしたことにしよう。
そして、恐ろしいことが起こったんだ。
妻が、ラジオ周辺を見に行ったあと、こう言い放った。
「夢だったみたい。どうでもいいけど、納得いかないから、三万円ちょうだい。」
?!
妻よ。今度から、夢の中で、頬をつねってくれ!
...お陰で、朝からふところがひゅーひゅーだよ...
エリーマイラヴ
男性/45歳/東京都/総帥(so sweet)
2015-12-16 23:27