エリーのハードボイルド日記 番外編その参
海の似合う男でありたい。
俺は、ずっとそう思い続けている。
漁師だった祖父の遺伝子が、俺の中にも生き続けている。
海を愛してこそ、男。
かくいう俺は、たった今、海に来ている。
打ち寄せる波の音を聴き、空や海の青に身を委ねていると、何時間でも居れる気がする。
冬の海に、哀愁を込めた大人の男。おそらく、周りから見た俺はそんな風に映っているはず。
シブイ。我ながら渋すぎジャクソンである。
おっと。電話だ。しばしお待ちを。
はい。え?買い物?
うん、バッチリオーケー。
え?油売ってないで早く帰ってこい?
今?うん、道に迷って海まで来ちゃった。
...はい、すみません。
はい。ナビで直ちに帰ります!
エリーマイラヴ
男性/45歳/東京都/総帥(so sweet)
2015-12-27 15:23