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映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』を鑑賞

本作品は1998年にアメリカのカリフォルニアに住むマリア・アルトマン(当時82歳)さんが知人の息子であるランディ・シェーンベルク弁護士と共に、オーストリア政府に対し伯母の肖像画(黄金のアデーレ)を含む数点の絵画の返還を求めた裁判を題材にしています。
個人が国を相手に訴訟を起こすという難しい闘いのきっかけはオーストリアの謳った大戦時の美術品に対する元の所有者への返還再審理。これはあくまで国のイメージアップの思惑で始まっており、この時点で裁判がいかに絶望的な闘いかが解ってくる。
そして、ランディ弁護士も当初は乗り気ではないがアデーレの価値を知って目の色が変わる。
再審理のためウィーンに渡り現地で協力者を得るも結果は敗北。
しかし、帰国前に立ち寄ったホロコースト記念碑にあることを見つけランディ弁護士は決心をし、その思いが道を切り開いていく。
長きにわたる法廷闘争の間に見る
マリアの心の傷や絵画返還の真の目的に深い感動を覚えます。
そして、今に残る戦争の傷など、いくつもの視点に気を付けるとより深く作品を楽しめます。
戦争は過去のことと犠牲を受けた当事者としては封印したい記憶、
しかし、その痛みを共有することが未来を生きる人への平和のバトンとなるのかな。
しかし、ランディ弁護士の血筋が凄い、祖父が著名な作曲家で祖父の弟の孫がミュージカル「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」の作曲をしたとは‼

ムーンライズキングダム

男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-01-01 22:26

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