帰ってきたスカロケ小説第十四話
トントン!
[来たな!あかちゃんマンボウ!ドアを開けたまえ]
「は、はい」
あかちゃんマンボウがドアを開けた外には、チワワサイズの犬小屋があり、ドアの前には、チワワサイズのエプロンをかけたチワワが一匹いた。
[よろしく!ちわゎんよ。犬小屋の後ろに人数分のリュックがあるの取ってくださらない?]
「リュック?!」
[そのちわゎんはワシの妻。山を登る装備を頼んだのじゃ。魔女は山を山頂にいる。ちなみに怪人は山を越えた先にいるぞ]
部屋の中のちわゎんが言った。
「それじゃ、私とあかちゃんマンボウさんとでリュック取りましょ」
さちべえ2があかちゃんマンボウをうながし、外に向かう。
「おーい!」
大きなリュックを背負った男の人が小屋に向かっていて、手を振っていた。
「どなたー?」
「エリーマイラヴでーす!」
「あぁ、さちべえ2です。よろしくです。スカロケ仲間が増えて心強いです」
「よろしくお願いします。あかちゃんマンボウです」
「いやー、ここまで来るのにけっこう時間かかりましたよ。スカロケ小説の中の登山もリアルに疲れますね」
「そーなんですか!私は五秒くらいで来れましたよ」
ヒャー、ウィー、ゴー!
外から、ミルキーなボイスが聞こえてきた。
カリン
女性/60歳/埼玉県/小説家見習い「帰って来たスカロケ小説」更新中
2016-01-27 19:27