案件

皆様お疲れ様です。

まだ30代半ばの頃です。顧客に提出するシステム不具合の報告書を作成して新しく赴任してきた上司に提出した時の事です。彼は表紙をひと目見て、私の眼の前で縦裂きにしてゴミ箱へ捨てました。「お前の文書は気持ちが悪い。読むに値しない！」と言われました。それから2泊3日の泊まり込みでの報告書作成を行い、この後も3回はゴミ箱直行、4回目から表紙以外も見てくれましたが、やり直しとなり、6回目にやっと内容の確認と訂正の議論となりました。7回目の提出でハンコを貰った時はやり切った感に満たされました。

そして、その報告書を顧客に持参したとき、その上司も同行してくれて、「うちの現場担当はいつでも全力でお客様の事を考えて作業しています。それは理解していただけますね？」と言い切ってくれた時は涙が出そうでした。

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