いつか案件
お疲れ様です。前職で保育士をしていたときのこと。保育士時代最後に受け持ったクラスは、かなりやんちゃな子ども達でクラス替えの初日は大変な騒ぎでした。新しい担任を試すように、大騒ぎしてクラス中がめちゃめちゃでした。金八先生の第一回目みたいな感じです。その日、子どもたちに私は赤いハートと黒いハートの絵を描き、話しました。「赤いハートは強い心、黒いハートは弱い心。先生の話を聞かないで騒いじゃえーって思うのが弱い心。おしゃべりしたいけど、ぐっと我慢できるのが強い心。みんな人間は、強い心も弱い心も両方持っているんだけれど、これからみんなで強い心を大きくしていこう」。事あるごとに子ども達に話したのが強い心と弱い心の話でした。私はこのクラスを一年持って保育士を辞めたのですが、この子たちの卒園式に来賓として呼ばれたときに、一年ぶりに会う子ども達に聞きました。「赤いハートと黒いハートのお話をしたの、覚えていますか」そうしたら、子どもたちが一斉に「強い心と弱い心!強い心はね・・・」と答え、説明してくれました。自分が子どもたちに伝えたかったことをまだ覚えていてくれたこと、とっても嬉しかったです。もうあの子たちも中学生、心のどこかに少しでも残っていてくれたらなぁ、って思います。
れんげ
女性/45歳/東京都/会社員
2016-03-07 17:52