震災から5年経って
5年前の今日は、家族の無事も確かめられぬまま、仕事をしていました。
自分の家族も助けられぬまま、絶対離れてはいけない職務という矛盾を抱えながら、夜遅くまで働いて家に帰ると、家の中は足の踏み場もなく物が散らばっていました。
その後、近所の避難所で家族と再会し、余震に怯えながら不安な夜を過ごしました。
結局その夜は眠れず、朝早く起きて家の中の瓦礫を一人泣きながら片付け、そのまま夜勤へ行った記憶があります。
震度6強。
それから、停電が3日、断水が1週間続きました。
スーパーからもコンビニからも食料品が無くなり、ガソリンや灯油に毎日長蛇の列ができていたのを覚えています。
港の方には津波がきて、大きな被害がありましたが、亡くなった方は数人でした。
しかし、漁業や観光もストップし、ショックから自殺や病気などで二次的に亡くなった方も多くいました。
あれから、5年が経ち、住む場所も2回変わり、一時は家族バラバラに暮らすこともありました。転職もしました。
信じていたものが、当たり前だったことが、必ずしもそうではなくて、失ってしまうこともあるって、いつかは失ってしまうのかも知れないなって、気付かされました。
確かなものは自分の心で、その中で大切だって思うものをしっかり掴んでいなきゃなって思います。
そして、生きたくても生きられなかった人達の分まで、一生懸命生きなきゃなって思います。
エリーマイラヴ
男性/45歳/東京都/総帥(so sweet)
2016-03-11 15:10