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映画『ディーパンの闘い』を鑑賞

昨年のカンヌ映画祭においてパルムドール(最高賞)を受賞した作品です。
 映画の本筋はディーパン(一家)の幸せを求める闘いでした。内戦下のスリランカから逃れるため主人公のディーパンは赤の他人の女性と少女と共に偽装家族を装いフランスに渡るも生活は苦しく元々他人だった家族もギクシャクしたまま。まともな職についたと思ったら訳ありな仕事(ただのアパートの管理人と思ったら普通の環境ではない)と、平穏な日々はなかなか訪れない。やがて環境になれ、疑似家族だった3人にも変化が出てくるのだけど・・・。
 移民の問題はヨーロッパでは最大の難問となってます。昨年にテロがパリで発生したように都市部の郊外では作品内の光景は現在のフランスの現実なのでしょう。移民として逃げてきた彼らの背景、それに伴う貧困や犯罪の温床について描いていました。
 作品は社会性に家族の物語を織り混ぜ進むと思いきや後半はガラッと変えてくる。暴力から逃れたくて国を捨てたのに彼らの前にまたしても暴力が立ち塞がる。
エンディングのシーンも取り方が難しかった、単純にその後の世界かそれとも幸せの願望からくる幻想なのか。

ムーンライズキングダム

男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-03-13 20:23

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