下剋上案件

本部長、秘書、スタッフ、社員の皆さん、お疲れ様です。

前職の公務員時代の話です。
まだ新人だった僕が、右も左も分からず現場でキョドキョドしていると、いきなり先輩から、
「おまえは、いつもダメだな！どっか行け！」と怒鳴られました。
その先輩とは初めて現場が一緒だったので腑に落ちなかったのですが、後から、どうも背格好の似ている僕の同期と間違えて怒っていたらしいことが分かりました。
皆が同じ制服を着ているので、新人を間違えるのも無理はなく、そういう理不尽も当たり前の職場でした。

しかし、仕事を覚えていくにつれ、その先輩がたいして仕事のできる人間でも周りに信頼されている人間でもないことが分かってきて、段々その時の出来事に腹が立ってました。

そして、仕事を完璧にこなせるようになった３年目の春に、とうとうチャンスが巡ってきました。
その先輩と一緒の現場で、先輩が大失敗をしました。
その時、僕は今までの気持ちをこめて大きな声で言ってやりました。

「先輩。もういいっすよ。誰かと代わってきてくださいよ！」

あの時は、本当にスカッとしました。

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