映画『父を探して』を観賞
この作品は南米勢としては初めてアカデミー長編アニメーション部門にノミネートされました。
目をひいたのはポップで美しい色彩、そして、デジタル製作全盛のこの時代に手描きで創られたアニメーションでした。映画のチラシからは子供でも楽しめるホンワカした作品なのかな?と思いましたが、強い芯の入った作品でした。
物語の流れは、ある日幸せに暮らしていた一家の父親が出稼ぎのために都会に出てしまい主人公の少年が父を追って、広い世界に飛び出します。
その旅で少年は様々な世界を目の当たりにします、そこで描かれているのはブラジルだけでなく世界の抱える問題なのかなと感じました。
他のアニメ作品と違い主人公の少年は何かを変える存在ではなく、私達鑑賞者の案内人のように世界を巡ります。そして、最後に訪れる温かく優しいエンディング、このシーンで『生きる』ということもテーマに含まれていたのかなと思いました。
この作品は生きている全ての人へのメッセージであり、贈り物でした。
ムーンライズキングダム
男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-03-21 20:43