映画『リリーのすべて』を鑑賞
世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人画家リリーエルべさんと彼女を支えた妻のゲルタさんの愛と勇気の物語です。
リリーさんは手術前は男性として暮らし結婚もしていました。しかし、あるきっかけから自分のなかに閉じ込めていた本当の自分と対峙していきます。当時は現代のように情報もなく自分が何者なのか、心の奥底から湧き出る感情を受け入れるのに苦しんだと思います、手術もまだ実験のレベルを出ない危険な手術なのにそれでも受けると決めた勇気からいかにそれまで苦しんだのかを知ります。
そして、妻のゲルタさんも夫であった大事な人の本当の姿を葛藤をしながらも偉大な愛をもって支えます。
主演のエディ・レッドメインはリリーの苦悩から決意までの細やかや心情の変化を演技を超越した出来で魅せてくれます。
そして、ゲルタ役のアリシア・ヴィキャンデルも妻の複雑な心情を演じきります。アリシアの好演もこの作品にとっては大事なパーツでした。
「本当の自分」、「願望と現実」、複雑な「愛」と「性」などテーマとしても作品としても難題な本作品ですがこの上ない愛に包まれました。
ムーンライズキングダム
男性/47歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-04-17 21:58