映画『オマールの壁』を鑑賞
舞台はパレスチナ、ヨルダン川西岸地区の町。この町はイスラエルにより建てられた分離壁によって分断されています。
そのため主人公の青年オマールは友人や恋人に会うためイスラエル軍の監視を避けながら壁をよじ登り会いにいきます。(壁のてっぺんに上がると銃弾が容赦なく襲ってきます)
ある日、友人達と計画していたイスラエル兵を襲撃する作戦を実行、そのため逮捕された主人公は収監所で警察の罠に落ち仲間を裏切るか、人生を捨てるかという大きな選択を迫られます。
固く結ばれていたはずの友情はしだいに綻び、恋はすれ違っていく。
友情や恋という青春の風景をパレスチナの複雑な日常に組み込み、そのなかで信頼がいかに大事かということを、そして、それが脆さもあるといくことも描いていきます。
政治的問題に振り回された愛と友情は決してフィクションではなく現実に起こりえる悲劇なのです。
ムーンライズキングダム
男性/46歳/千葉県/Come live with me ~共に生きよう~
2016-05-02 21:39